日本では家族そろって長距離、長時間のドライブをするという習慣がない。だから、中古車買取は大人数と大荷物がゆうゆうと乗せられるこの種のクルマにたいする憧れも生まれないのだ。ヨーロッパでは長いあいだ、ワゴン、ブレークというクルマは大衆にとって手のとどかない高嶺の花であった。お金持ちのクルマだったのである。しかし最近、この種のクルマが多くのメーカーから相ついで登場し、ミドルクラスにも手のとどく存在となった。残念ながら、それら魅力的なワゴンの大多数は日本にははいらず、かろうじてメルセデス、ボルボ、アウディのみがはいるにすぎない(アメリカ車はいくつか存在する)。私はルノー21やシトローエンBX(こいつは最近、はいりはじめた)、プジョー405といった、フランスのこの手のクルマを一度だけ使ってみたいと思っている。この種のクルマは、乗用車と変わらぬエンジン、パワートレイン、そしてシャーシをもっている。むろん内装なども乗用車と寸分たがわない。